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自分のブランドストーリーを考える

配信日:2011年

私がちょっとだけ協力させて頂いている(財)ブランド・マネージャー認定協会の会合で、ある個人事業の経営者の方からパーソナル・ブランディングに関する面白い質問を受けましたのでご紹介します。

「自社のHPを作ろうとしています。ブランド・マネージャー認定協会の有名なトレーナーの方から自己プロフィールを書くようにアドバイスされました。書いてその方に見てもらったのですが、これはプロフィールじゃないと言われました。自分では確かにプロフィールを書いたつもりなのですが。」

どんなプロフィールを書いたのかはわかりませんが、私は「プロフィールはプロフィールを書くことじゃありません」と言いました。相手の方は「?」です。

一般に自分のプロフィールを書くというと、いわゆる履歴書的なものが想像されます。何年に学校を卒業して何年にどこどこに就職して、何年に退職して、何年から今の仕事をしている・・・というような感じです。

しかしこのタイプのプロフィールは自分自身の棚卸ではあっても「他人に見てもらいファンになってもらう」ものではありません。本当のプロフィールは他人を魅了する要素が必要です。よって、プロフィールとは自分をブランドに見立てた時の「ブランド・ストーリー」でなければなりません。

「プロフィールとはブランド・ストーリーに他なりません。」というのが私の見解です。つまり、その人の生立ちや生き様が感じられるものです。例えば次のようなものがブランド・ストーリー的なプロフィールです。

『阪本啓一。ブランディング・コンサルタント。大阪府豊中市生まれ、兵庫県尼崎市育ちのネイティブ関西人。世界にJOY(喜び)とWOW(感動)を広めるビジョンのコンサルティング会社(株)JOYWOW創業者。幼い頃の夢は漫画家。長じて会社員になる。コンサルタントとサラリーマン、二足のわらじ生活の後、独立。渡米し起業。NYテロを機に帰国、活動の場を日本に移した。著書、翻訳多数。本作にて小説家デビュー』(HOPE/阪本啓一著・メディアファクトリー)

『ゲイリー・ヴェイナチャック。オンラインでワインを販売して年間50億円を売り上げている実業家。幼少の頃、移民としてアメリカに渡り、貧しい中からハングリー精神と起業家精神で、若くして成功する。そして今は事業家としてではなく、マーケッター、自己啓発スピーカーとしてアメリカで注目されており「ソーシャルメディア・ソムリエ」「ユーチューブ時代の神様」などと呼ばれ、雑誌やテレビにもゲストとして引っ張りだこ。CNN、TIME、ウォール・ストリート・ジャーナルが注目するソーシャル・メディアで最も成功した起業家兼マーケッターである』(ゲイリーの稼ぎ方、ソーシャル・メディア時代の生き方・考え方/ゲイリー・ヴェイナチャック著・フォレスト出版)

これらはどちらも書籍の著者プロフィールからとったものです。どちらにも言えることは経歴紹介ではなく自分を人生物語の主人公として書き上げていることです。時には世間が知る必要のない個人的な情報を上手く取り込むことで世間(読者)との心理的なつながりや共感を呼び起こすことも想定されています。

企業での製品開発などにおけるブランド・ストーリーも同じで、時には「開発秘話」や「失敗からの発明」などが消費者を魅了しブランドへのシンパシーを増す事例は多くあります。

ブランド・ストーリーを書くという視点を持って自分自身のプロフィールを眺めてみることはとても面白いと思いますし、今、HPを作ろうとしている方、書籍の執筆をされている方は是非、参考にして頂ければと思います。

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