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こんなことやって意味があるのだろうかの悩み

配信日:2011年

いつも思うことですが、個人事業主とは自分で仕事を考え出し、自らの意思で前に進んでいかなければなりません。サラリーマンでも組織を引っ張る立場で仕事をしている人は同じです。そのような立場になってみると、上司から自動的に仕事を渡されていた頃が懐かしく思えます。誰かがレールを敷いてくれてその上を間違わないように走ることの気軽さは替えがたいものがあります。

これは新人の頃のコピー取りのような雑用でもブランド・マネージャーになってからも同じです。そのように「やるべき事」を定義してくれる上司がいるのに「僕に雑用ばかりさせて」と不平不満を言うのはバチあたりというものです。上司になってみると分かることですが、雑用も出来ない部下はそれ以上期待されません。何でも文句を言わず「私がやります」という部下こそ、ごく短期間で雑用から解放されるものです。

さて、個人事業者は自分ひとりで仕事をしているケースが多く(フリーランス)、自分の思うようにやっているのに結果が中々ついてこないなどということもあります。そんな時はたまらなく不安になるものです。そして思うのです。「こんなことやっていて意味があるのだろうか?」

これは私も同じことです。おかげさまで独立して9年間、なんとかやってきていますが不安がなかったわけではありません。

初めて「2日間集中ワークショップ」という戦略構築サービスを100万円で売りだした時は、誰も振り向いてくれませんでした。多分、私自身のネームバリューのなさと「にわかに信じがたい」と思われたに違いありません。(オーバープロミス、または懐疑的ポジショニングといいます。)

ある時、恵比寿ガーデンプレイスにある外資系広告代理店の局長に言われました。「我社でもクライアント企業にそのような戦略ワークショップはやりますよ。しかもワークショップそのものは無料で行っています」

ショックでした。同じようなブランディング・サービスを提供する有名広告代理店が無料で戦略構築のワークショップをやっている・・・。その時、私は思いました。「こんなことをやっていて意味があるのだろうか?」

しかしありがたいことに「2日間集中ワークショップ」はその後、ある企業からの依頼がきました。そしてブランド・マネージャーの方に言われました。「広告代理店で戦略構築をしてきたけど、いつも同じ話になってしまう。新しい視点で戦略を見直してみたい。」

クライアントさんが神様に見えました。そして一生懸命やりました。その結果が今のスープストック・トーキョーさんです。当時、同様のスープ系ファストフード企業が3社ありましたが、現在ではスープストック・トーキョーさんが圧倒的なナンバーワン・ブランドです。

2日間集中ワークショップはいろいろな企業で今も提供し続けています。また2日間集中ワークショップ以外にも、「こんなことをやっていて意味があるのだろうか」と思うことは多いのですが、なんとか続けています。その理由は何かと考えてみたら意外と簡単な答えでした。「その仕事が好きだから」というものです。

これがお金儲けのためだけの仕事なら、多分、すぐさま違うことを考えたと思います。もちろんお金儲けも大事ですが、それ以上のモチベーションがあったから続けているように思います。

そういう意味では「職業はゼニカネよりも好きなことで選ぶべきだ」というのは真実でして、そのようにして決めた仕事は逆境や孤独でも楽観的に続けられるように思います。

世の中にあるブランドを見回しても、きっとそのようなモチベーションがあったからこそ、成功したのではないかと思うことは多々あります。日清食品の創業者、安藤百福さんは自分が開発したチキンラーメンを食べ続けて97歳まで生きました。好きじゃなければもっと美味いものを食べ続けたに違いありません。

私たちは孤独な時こそ試されているのかもしれません。「お前は本当にこの仕事が好きか?」「この仕事で成功したいのか?」「この仕事を愛しているか?」これにYESと答えられるようなら成功は間違いありません。

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