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成長を促進するものとは何か?

配信日:2012年7月12日

食わず嫌いという言葉がありますが、あれは成長がそこで止まっている状態を言い表したものではないでしょうか?企業も個人も同じだと思います。成長するには、つまりいままでの自分とは一皮も二皮もむけた自分になるには、食わず嫌いを克服することが求められるように思います。嫌だと思っていることに挑戦するとか、「これはこういうものである」という認識を疑ってみるとか、そんなことが重要かもしれません。

私自身も食わず嫌いを持っています。例えばパソコンまわりの知識について「それは私の仕事ではない」と考えています。そのためにパソコンの調子がおかしいとアシスタントに聞くしかありません。アシスタントはいとも簡単にそれを直してしまいます。

もし自分で出来たらどれほど素晴らしいだろう・・・。と考えないわけではないのです。しかしここで食わず嫌いが顔を出します。

日頃のランチなどでも同じですね。食事をする店はたくさんあるのに、しかもメニューは豊富で、店の数とメニュー数を掛けあわせたら食べるものは星の数ほどあるのに、どういうわけかいつも同じ店の同じメニューを選んでしまう。そんな「店とメニューの組み合わせ」が精々3,4パターンもあれば大体のひとは満足できるかもしれませんね。

これも一種の食わず嫌いのようなもの。本当はもっと美味しいものがあるのに、それを知らないまま「いつものあれ」を食べている。いろいろ食べてみれば、自分の食育にもなるし楽しみも倍増するのに、なぜかそうしない。結果、自分自身がそのマンネリに飽きるまで、同じ日常を繰り返すことになります。

ブランド構築ではこれをブランド・ロイヤリティと呼びます。お客様が常に自分のブランドを買い続けてくれる状態です。自分のブランドこそ一番であると信じてくれている状態。

これは企業側としては理想的な顧客との関係性なのですが、お客さん自身にとっては「本当はもっといいものがあるのにそれに目を向けない状態」でして、必ずしも自己成長につながるわけではないのです。そう、消費のバリエーションが増えてお客さん自身の選別眼が磨かれれば、それはお客さん自身の成長を意味すると思うのです。

食わず嫌いというのは「食べる前の思い込み」なのですが、食べた結果、「私はこれが嫌いだ」と知った状態も含まれると思います。「食わず嫌い」という言葉とは矛盾するように思いますが、「たまたま食べたものがまずかっただけで他ではそうでもない」こともあります。

もし成長を阻害する要因があるとしたら、現在の仕事や生活における食わず嫌いではないかと思うのです。そのなかには「知った結果の食わず嫌い」も含まれます。いや、こちらのほうが大いに有り得ることかもしれません。

例えば本を読んでいて「ああ、これは知っていることばかり書いてある」と思ったことはありませんか?その本は基本的に「流し読み」で、読んだ後も、たいして情報が頭に残っていないことが多いのではないでしょうか?

これなどは「私はすでに知っている」「どこかで聞いたことがある」という思いの結果、その本をじっくり味わうことなく、途中で読むことを止めてしまう状況です。本当は自分の知らないことも多く含まれているだろうに・・・。

「私はこれを知っている」「そんなことはもう経験済みだ」「どこかで聞いたことがある」このような言葉が出ると新しいことへの興味、学ぼうという意欲がその場で収縮していくようです。「私はこれを知っている」は、実際には「私はこれのすべてを知っている」わけではないし、「もう経験済みだ」も「すべてを経験した」わけではないのです。本当は同じようなケースであっても、それまで学べなかったことが学べるチャンスなのに、そのチャンスを自ら放棄してしまう。

知っていることを「もうそれは知っている」と思ったら、それが落とし穴のようです。そんな時は尚更、自分の知らないことを探すようにすること、つまりフレッシュ・アイでそれを眺めることが大事かもしれません。それが出来たら、さらに成長することが出来るのだと思います。もっとオープン・マインドでいたいと思います。

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