みんなそういう過去を経験して「稼げる人」になっていく

配信日:2013年6月10日

今週、6月13日の木曜日。18時から20時まで、青山にあるオーバルビルで、経営者向けに公開セミナーを行います。タイトルは「集客不要。お客様が自然に増える経営術セミナー」その資料を作っているなかで、面白いことに気付きました。

それは「稼げない人の特徴」です。私のロジックの組み方はアフォリズム的で、ビジネスで散見される落とし穴や、何度も繰り返される失敗を観察することで、成功への道を見つけるというもの。それを私は「天国へ行くのに最も有効な方法は地獄へ行く道を熟知すること」と呼んでいます。「稼ぐ方法を知るには稼げない人のクセや行動を観察するのがよい」と読み替えて頂ければ、わかりやすいかと思います。

さて、そこで稼げない人の特徴ですが、次の3点を挙げました。1.行動していない、2.いちいち躊躇感、3.暗い。

もう、あまり説明の必要もないでしょう。稼げない人ほど暇(ひま)そうにしている。自分から積極的に動こうとせず、待ちの姿勢でじっとしている。何をやるにも理屈ばかりでいちいち不安がる。そのくせ他人の言うことに耳を貸さず、自分の小さな世界(思い込み)にとらわれている。そして元気がない。オーラが小さい。貧乏な雰囲気を持っている。お客さんは「この人から買いたい」と思うことができない・・・。

こうして並べると、なぜ、良いアイディアを出しても上手くいかないケースがあるのかよくわかります。「何をやるか」よりも「どういうあり方をするか」のほうが、売上なり利益なりに直結するのではないか。

逆にこの基準で私の知っている経営者、特に創業社長を見ていると、見事に「人一倍行動している」「やると決めてからどのようにするか熟考」「明元素(元気・明るい・素直)」なのです。

稼ぐことだけが成功ではないと思いますが、大事な要素ではあります。ひょっとすると「成功しないことが、彼らの成功なのか」とすら勘ぐってしまいます。成功の定義とは何か?それは人によるというのが答えかもしれません。例えば、お金的なことだけが成功ではないように、人によっては無意識のうちに、成功しないことを求めていることもあるでしょう。

なぜ、成功しないことを求めるのか?そんなバカなやつがいるのか?聞かれれば、誰だって「成功したい。経済的にも豊になりたい」と言いますが、おそらく本人の無意識レベルではそうは思っていない。私の推測するところ、その目的は「人間に関する様々な体験を積むこと」ではないかと思われます。成功を知ることと同様に不成功を知ることも、人によっては意義あることかもしれないと、真剣に思います。

真剣に考えてみて欲しいのですが、人間が生きていく上で「喜び」を知ることと「悲しみ」を知ることは、どちらも同等の価値がある学びではないでしょうか?同様に「稼ぐとは何かを知ること」と「稼げないとは何かを知ること」も同等の価値があります。独立して事業を行なっている経営者なら、この話はすんなり理解してもらえると思います。事業をやっていると稼げる時もあれば、稼げない時もある。私だってそうでした。稼げないという状況を体験すると「ああ、本当にマーケティングが大切だ」とか「真の営業力を身につけよう」だとか、実感します。それこそが次の高みに繋がるステップなのです。

そう考えると、これまで「稼げない人」であっても問題ありません。過去は関係ないのです。昔はどうだったかはどうでもいい。もっと言うなら、みんなそういう過去を経験して「稼げる人」になっていくのではないかと思います。つまり問題なのは「今、どうしているか」です。今が大事。今がちゃんと出来ていれば、それは世間的な意味での成功に繋がっていると言えます。

常に変身するチャンスはあるのですね。変身するためには自分が変身前の状態だと知らなければならない。サナギだと知ること。蝶になる前のサナギは醜いけど、そのような状態を経なければ美しい蝶にはなれないと自分に言い聞かせ、認識・納得して、すぐさま蝶に変身するのです。

ビジネスで言うなら、稼げない自分のクセをちゃんと認識して、仕事のそれぞれの局面で修正していくことです。一種の訓練です。行動を変え、言葉を変えること。そうすると思考が変わる。思考が変われば現実が変わる。最後はちょっと成功哲学的な話になってしまいましたが、一人でも多くの成功者が増えればと願っています。

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