つまり、人生のカラクリ、仮説はこうです。

配信日:2013年10月15日

ある友人の話。
彼は現在、自分の会社を清算しなければならない状況にあります。いろいろありました。多分、これまでの人生で一番大変な時期を迎えているのではないかと思っています。

深刻な財務の問題がありました。ある時、私に言いました。「何のために働いているのか、最近、よくわからない。銀行とのやり取りと従業員への支払いに、時間と脳みそを費やしている」

しかし、救いなのは、彼が決して暗くないことです。このような状況になったら一体、どうなってしまうか?多くは自分のセルフイメージが下がり、なに をやっていても「どうせ何も変わらない」とか「いつまでも大変なのが普通だ」と思うかもしれません。そして他人のアドバイスもしょせんキレイごとにしか映 らないかもしれません。

彼はこう言ったのです。「困難なシチュエーションが与えられるということは、クリアできるタイミングに来ているということだと思う。成功は近いはずだ」そして続けました。「多分、課題をクリアした時点で二度と同じシチュエーションは出てこない」

一種の信念を感じました。あたかも彼は自分がどのような状況であろうと「絶対に大丈夫」ということを知っているようでした。むしろそれを経験として理解したいとすら思っているのではないかと感じました。

つまり、人生のカラクリ、仮説はこうです。「絶対に大丈夫」ということを腹の底から理解するために「かなりやばい状況」が現れる。その時に「ひょっ としたらダメかもしれない」という恐怖を感じる。それに対して「前向きに課題に取り組む」「真剣に取り組む」「腐らずに取り組む」「すぐに取り組む」とい う戦略を取る。すると困難な状況が消えていく。その時に、本当の意味で腹の底から、経験として「自分は絶対に大丈夫なのだ」という深い理解をする。最終的 には困難な状況の見方・定義・意味・価値が変わり、感謝の念すら覚える。

私たちはどうしても目の前のことに一喜一憂しがちですが、もっと大きな流れのモザイクとして捉えられたら、本当に気がラクになるかもしれません。人 間万事塞翁が馬。悪いことが必ずしも悪いわけではなく、同様に、良いことが必ずしも良いわけではない。結局、良い悪いの判断は近視眼的だし、もっと言うな らばその判断をしているのは「自分の見方による」ということでしょうね。

友人の起こっていることが、さきほどのカラクリ、仮説の途中段階だとしたら、もう解決したのも同然です。なぜなら彼はゴールも仕組みもわかっているからです。

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