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自由と自己責任について

配信日:2015年9月02日

先日、出張先で乗ったタクシーで、運転手さんが橋下市長の離党と新党立ち上げのニュースについて話し始めました。「これでまた大阪が混乱しますわ」

「ああ、そうですか」私は他人と政治の話をすることは滅多になく、その人がどういうイデオロギーを持っていようと気にしないので黙って聞いていました。しかし、運転手さんの政治への関心は相当らしく、話は安保法案のことなどにも言及していきました。特に国会での法案の通し方は相当言いたいらしく「あんな決め方はあきまへんで」と教えてくれました。

ぼんやり聞きながら考えていました。「政治に限らず、誰かに何かを期待することが間違いのもとではないのですか?」もちろん口にはしませんでした。しかし、世の中を見ていると「自分の生活や人生、自分の世界は自己責任でなんとかしよう」と考えている人が増えているのではないかと思っています。それほど今の国や社会が不透明で不安要因が多いのかもしれません。

ところで、私は「自由と自己責任」という言葉が好きです。考えてみれば最初に転職した時から今日まで、そんな生き方をこころがけてきたように思います。何ものからも自由であること、同時に何ものにも自責の立場で臨むこと。これが私にとっては一番いさぎよく、かつストレスのない生き方です。

政治や経済がどうであれ、勤めている会社や家族、妻や夫がどうであれ、結局は自分の選択によって人生は良くも悪くもなる。もし今の人生や生活環境が好ましくないものなら「選びなおせばいい」と思っています。時々、このようなアドバイスをひとにすることもあります。しかし「それほど人生は簡単ではない」と思われることが多く、結果、そのひとには「簡単には変えられない人生」が目の前に現れます。

私の人生観はさておき、人間は「モノの見方を変える」ことがなかなか出来ない生き物だと思います。歳をとればとるほどなおさらで、何故、モノの見方を変えなければならないかと考えることすら稀になります。

会社のなかにも同じような「固定化された視点」「その会社のなかだけで通用する常識」のようなものが存在しています。私たちのような経営コンサルタントが見るのもここです。その会社がもっと発展するには、まずは「会社のモノの見方・パラダイム」を変える必要があることは多く、それが出来るとクライアントさんはすっきりとした気分になり、前向きに明日から新しいことに取り組めます。

もし会社も人も同じだとしたら、モノの見方を変えられるのは、とんでもなく強みであり才能だと思います。このような人は「選びなおすこと」を無理だと思わないし、自分の世界は自分が作っていることもちゃんと理解できているわけです。

冒頭の運転手さんもそうかもしれませんが、いまの世の中を不安視するよりも「新しい現実を選びなおす」ことを考えてはどうか。世界を変えるのは「私自身」なのです。

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