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今年の私はフランス語の勉強に没頭した一年でした。

配信日:2016年12月21日

今年最後のメルマガです。
先日、懇意にしてくださっている社長さんと食事をしました。クライアント企業の社長でしたが2年前に定年退職して、現在は香港系企業の日本支社長と、ある大手企業の社外取締役を務められています。そのような方なのにいつお会いしてもフレンドリーで楽しく、人を緊張させるようなところが全くないのです。そのうえ話しているとすごく勉強になります。本当に成功した人というのはこのような特徴をすべからく備えているものだとあらためて思います。

以前から「太鼓を趣味でやっている」と聞いていましたが、今回、六本木の一流ジャズクラブで聴衆を前に演奏していらっしゃる写真を拝見して驚きました。本物のパーカッションの夕べ。昔、商社時代にブラジル勤務をされたことがあり、そこでブラジル音楽に魅了され、以来、パーカッションのとりこになっているとのことでした。現在は気の合う同年代の仲間たちと定期的にジャズセッションをしながら、お住まいのマンションにある楽器演奏のための防音室で研究と練習を兼ねて楽しんでいらっしゃるとのことでした。いつまでも興味を持って道を究めようとされる姿に大変共感しました。

別の社長さんの話。私のAGF時代の先輩ブランド・マネージャーでいまは独立して映像会社を経営している社長さんがいます。先日お会いした時に「本の原稿です」と言って初の書籍のゲラを見せてもらいました。この方もとうとう書籍出版を実現されました。「おめでとうございます」。内容はユニークで、ご自身が考える「映像を使った夢の実現方法」です。「夢は現実化するのです」とおっしゃるその姿は、まさしくご自身が書籍を出したいと願い努力した結果そのものであり、説得力の高い言葉でした。

私はすべての中小企業の社長に「本を出せ」と勧めてきました。なぜなら「社長ブランド」の確立こそが特徴を作りにくい中小企業にとって最も効果的なブランディング戦略だからです。この社長さんにも3年ほど前からそのような話をしてきましたし、ご自身もいつかは出版したいと願い、少しずつ考えをまとめて書き溜めてきました。その努力がとうとう実り、来年の2月にある出版社から商業出版されます。今後の仕事や人生が大きく変わっていくに違いありません。

今年の私はフランス語の勉強に没頭した一年でした。外資でのサラリーマン時代、フランス人の上司や同僚と仕事をしていました。フランス人ばかりの会議で議論が白熱してくると彼らは英語ではなくフランス語を使う。すると私は何を言っているのかさっぱりわからないということがよくありました。また夕方になりパリの本社が業務を開始する時間になると、毎日、上司はフランス語で本社と電話していました。パーテーションで仕切っただけのオフィスだったので声はよく聞こえました。しかし時々伝わってくるニュアンスが「どうも日本のことを必要以上に悪く言っているのではないか」と思えるようなことがありました。「悔しい。何を言っているのか知りたい」。私もフランス語を理解できるようになりたいと思い、当時から独学で勉強するようになりました。

独立してからフランス語はすっかり縁のない言葉でした。しかし今年、どういうわけか「ちゃんと勉強してみよう」と思ったのです。今年の1月からベルリッツに通うようになりました。仕事が終ってからの時間、または週末に集中的に個人レッスンを詰め込み、黙々と勉強してみました。いまようやく中級レベルまできました。ひとから「何の目的でフランス語なんてやっているのか」と聞かれることがありました。目的などありません。「ただやってみたいからです」と答えます。おそらく勉強に目的や理由は必要ではないようにすら思います。

取とめもなく3つの話を書きましたが、私たちは「興味のあること」「やってみたいと思ってきたこと」にもっと気軽に取り組んでみてはどうでしょうか。「いつかそのうち」と言っているうちに(私のフランス語もそうでしたが)時間はどんどん過ぎて歳を取ります。厄介なのは歳をとればとるほど取り組むのがおっくうになることです。逆に「いますぐやってみる」を続けていると若さを保てるようにも思います。いや、そのようなことは副産物であって、本当はもっと自分のやりたいことを素直にやってみることが一番なのだと思います。

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