最近、私は自分の才能のひとつに

配信日:2013年7月8日

人には誰でも才能があると、私は信じています。それはパーソナル・ブランディングのセッションをこれまで300回以上も行なってきた正直な観察結果です。

才能。それは独自のコア・バリューであり、その人のアイデンティティそのものです。子供を見ていると、それは個性として表現されているように思います。少々難ありの個性でも、それはダイヤの原石が石ころにしか見えないのと同じこと。それを無視するのではなく、磨けば光ると信じて、長所・強みとしてブランディングしていくことがポイントです。

誰でも才能は持っているのに、本当にそれを生かしている人はどれくらいいるだろうか?そんなふうに考えることが最近、多いのです。そもそも自分の才能に気づいているのだろうか?例えば、人間は地球の自転を感知できないように、自分にとって自分は「あまりにも自分自身」であるために、気付けない(感知できない)ということも大いにあるでしょう。

自己を過小評価するひともいます。人によってはコンプレックスとして心に刻み込まれていたり、また人によっては他者への嫉妬として顕在化することもあります。

最近、私は自分の才能のひとつに気付きました。それは「他者を稼がせる能力」です。その結果もちろん私も稼ぎます。この能力に気づいたきっかけは日々、クライアントさんがどんどん変わっていくこと、そして結果を出してくださることでした。本当にありがたく、また大変感謝しています。

もし、100人の人たちをミリオネアにすることが出来たら、私は本当に嬉しく思います。もっと嬉しいのは、その100人のミリオネア各人が、自分のやってきたことを体系化し教え励ますことで、別の100人を新たにミリオネアにすること。さらにその100人の新たなミリオネアが、同様にあらたな100人をミリオネアにしたとしたら・・・世の中の全員がミリオネアになったとしたら・・・こんなに素晴らしいことが他にあるでしょうか?私は自分の才能をそんなふうに使いたいと、最近、かなり真剣に考えています。笑

先日、出張のおり新幹線の中で「覚悟の磨き方・超訳 吉田松陰(池田貴将著/サンクチュアリ出版)」を読みました。友人であり尊敬する心理学者の一人、北端康良さんに紹介された本でした。

『幕末の時代。ペリーが来航しました。兵法の専門家であった吉田松陰は「どうやって西洋を倒そうか」と虎視眈々と作戦を立てていました。しかし黒船の大砲を目にすると、急にこんなことを考え始めました。「これは勝てない。」松蔭の頭の切り替えは早かった。「いくら敵意を燃やしたところで、日本を守ることが出来ないのだから、むしろ外国のやり方を学んだほうがいい」

翌年、黒船がやってくると、すぐさま思い切った行動にでます。小舟に乗り込むと、荒波の中を漕ぎだして、そのまま黒船の甲鈑に乗り込みました!突然の東洋人の訪問にアメリカ艦隊は驚きました。無防備な侍が、法を犯し、命がけで「学ばせてくれ」と挑んでくる。その覚悟と好奇心の異常ぶりを恐れたのです。同時に日本の底力を思い知りました』(本文の一部を私なりに簡易化して掲載)

この本は素晴らしいので、是非、読んで頂きたいと思います。そのなかで吉田松陰が松下村塾の門弟に才能について語っている節があります。

『人が生まれる時、天は皆に才能を与えました。でもほとんどの人は、目先の欲や些細なことにとらわれて、その才能をためしてみようとすら思いません。教えてあげましょう』

『知識にしても技術にしても、なるべく効率よく、多くを身につける方法を求めがちですが、そんなことに骨を折るよりも、自分の持っているものの中で「他人に真似できないもの」がなんであるのかを、よく見極めたほうが良いでしょう。それがあってこその知識や技術ですから』

この本には自分の才能に気付くヒントが満載です。パーソナル・ブランディングの本としてもお勧めの一冊です。

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