人生初の体験をしました。
配信日:2016年03月24日
まさか私がこんなへまをするとは・・・。先日、財布を落としました。ありえないことでした。人生ではじめてのことです。だいたい、私はいつも財布をカバンに入れますので、カバンを落とさない限り、財布を落とすことはありません。私にとってカバンは商売道具一式。よって落としたり電車で忘れたりは絶対にないのです。
事務所に戻り、佐川急便の代引きが来て気づきました。「あれ、ないぞ」。カバンをひっくり返しても出てこず、ポケットも全部探したけど、ない。佐川の人には手持ちの小銭で払ったものの、さてどこで落としたのか?
その日の行動を考えると、税務署しかないと思いました。節税対策のための書類の一つとして、去年の法人税の納税証明書を取りに行ったのです。そこでお金を払った時に、おそらくカバンに入れたつもりで横からするりと滑り落ちたのだろうと。ぼーっとしていたから。それにしても「よりによって税務署で財布を落とすとは・・」苦笑しながらも笑っている場合ではありません。
「まずいな、カードや保険証、免許証、全部入っている」と焦りながら、税務署に電話しました。事情を説明すると「届けがあるかどうか確認しており返します」とのこと。はたして出てくるだろうか・・と半ばあきらめながら待っていると、電話がなりました。
「ありました。ネイビーの格子柄が入った革の長財布ですか」「そうです、それです。中に免許証が入っているので確認してください」こうして財布は無事戻ってきました。さっそく税務署に戻ると、総務課のひとが財布を渡してくれました。「税務署さん、ありがとう」そう思った時、節税の手を打っている自分がつまらない人間のように感じました。笑
それにしても日本は良い国だなぁと実感しました。これが外国だったら、まず間違いなく出てこないでしょう。2020年のオリンピック開催国決定のプレゼンテーションで「日本では財布を落としてもまず間違いなく戻ってきます」とのフレーズがありましたが、本当にそうでした。日本人は素晴らしい。財布を落としたことで、またまた感謝することが一つ増えました。