クライアントさんの相談に乗っているうちに私が相談に乗ってもらうという珍しいことがが起きました。

配信日:2017年02月06日

自己開示というのは人間の成長を示す指標の一つだと思います。人間は誰であれ失敗や後悔なく生きることは出来ません。それを笑い話に出来てしまうようだと凄い。相当、人間が成長していると言えるでしょう。でもなかなか出来ないものです。もちろん、私もそのひとりです。時には悶え苦しむこともあるし、こころがざわつくこともあります。夜も眠れないように落ち込むこともあれば、過去を振り返り後悔してもしきれないこともあります。

「なぜ、いまの苦しみを伝えないのか。そこにこそ人間経験の真実があり、それがお前自身を救済するきっかけになるのだ」と以前、言われたことがあります。自分の苦しみを他者と分かち合うこと(自己開示すること)で、実はその他者も救われる。同じような経験を実はだれもがしているからです。「自分だけではない」と知ることが出来る。同時にこちらもそれを知ることが出来るのです。つまり自己開示がもたらすものとは「他人を安心させること」でもあるのです。そんな生き方でも良いのだと思わせることなのです。その結果として自分も気が楽になる。

先日、一対一のメンター型のセッションで、あるクライアントさんの相談に乗っているうちに、私が相談に乗ってもらう立場になるという珍しいことが起きました。笑いごとではありません。おそらく、私にしては珍しいくらい元気がなかったのでしょう。勘の良い方なので「なにかありましたか?」と尋ねられました。ここでは長くなるので書きませんが、私は正直にいろいろと話しました。最終的に「いま、人生が止まっているように感じるのです」と伝えました。

すると驚いたことを言われました。「いまマヤ暦ではちょうど2月3日まで停滞期にあるので、水野さん、止まっているように感じるのは、つまり流れに乗っているということですよ」。この方は個人的にそういう勉強もされていたのです。またまた驚きました。

更に「最近、誰かに話を聞いてもらいましたか?」と尋ねられました。「いや、誰とも話していません」と告げると「いつもこうして人の話ばかり聞く立場で、たまには人に聞いてもらわないと。ひとは話を聞いてもらう人を持つことが絶対に大事です。人の夢と自分の夢を叶え、それをひとに語ることで他人を感化していくのがこの世界というものじゃないですか」「もともとそういう人だと思います。他人に伝えたい、共感したい。そのためには相手にも共感すること。それによってもっとリズムに乗れますよ」・・・。

私はとても勇気づけられました。そしてその後に言われたことに、私は再び驚きました。「実は私も同じような悩みを去年の11月くらいから抱えていたのです・・・。」この時の自己開示こそ私が以前、言われた言葉そのものでした。いまの苦しみを伝えること。そこにこそ人間経験の真実があり、それが私たち自身を救済するきっかけになるのです。

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