平成とはどんな時代だったか

配信日:2019年4月3日

新元号「令和」の発表もあり、ひとつの時代が過ぎていくのを感じています。平成という時代は幾つもの自然災害、バブル崩壊、平成不況に代表される経済の停滞、就職氷河期、非正規雇用の増加、少子高齢化の進行や非婚、ニートなど、個人や家族のあり方の変化、しかし少なくとも日本では戦争がなかったことが良かったと言われることが多いようですね。どちらかというと「概ね平和な停滞感の時代」といったところでしょうか。

全般的にはそうかもしれないな、と思うものの、では個人一人ひとりにとって平成とは何だったか、どんな時代だったかというと全然違う見方が出来るものです。僕にとって平成というのは「社会人として自立する時代」でした。

バブル崩壊後の平成3年に大学を卒業し就職をしました。そして平成17年(卒業から14年後)に自分の会社を作り、いま平成31年(独立から14年後)、こうして仕事を続けています。ちょうど14年という時間を挟んで、サラリーマンのキャリア、フリーランスのキャリアがあるわけで、理由もなく「なるほどね、上手くできているね」と納得してしまいます。考えてみれば、昭和の「いけいけどんどん」の経済やビジネス状況を社会人として実体験していないので、平成が停滞感の時代だったと言われても、正直、あまりぴんっときません。逆にそう言われればいわれるほど、「むしろ厳しい時代だったから、良かった」と思います。

自分ごとで恐縮ですが、景気の悪さ、モノが売れない時代だったからこそ、マーケティングやブランディングの知見を深めることが出来た。買ってくれない顧客を前にどうやって買ってもらえるかを鼻血が出るくらい考えることが出来た。給料のあがらない時代だったから、自分の価値を高めることやキャリアを描くことに真剣に取り組めた。不景気のなかで独立したからこそ、どうやってひとと繋がれるか、ひとを大事にするとはどうすることかを学べた。そしていま、過去を履返すような新テクノロジーや働き方の概念が出てきて、更に学び続けることが出来ている。

マーケターの人生というのは、まるで「ぶどうの木」のようです。ぶどうは肥沃な土地には根付きません。水分の少ない枯れた土地、石灰質の多い土地、つまり厳しい土壌に根を張ります。厳しい土地だからこそ、必死になって水を求めて根を伸ばすのです。そして気づいた時には土の中にしっかりと根を張り、ちょっとのことでは倒れない木に成長しているのです。これがもしバブル経済の時のようにじゃんじゃん水も栄養も与えられるような環境だったら、たいしたノウハウもスキルも身に着ける必要がなく、ただ漫然としていたかもしれません。バブルや好景気が終われば、おそらく木そのものもあっけなく倒れることでしょう。

平成があまりぱっとしない時代だったというのは、僕的には全然ちがいます。むしろ修行し自立するには最適な時代だったと思います。「過去は変えられない」と言いますが、本当は考え方や見方によって、過去はいくらでも変えられるのだと思います。

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