新しい時代を迎えて

配信日:2019年5月8日

10連休は「令和」新時代の到来ムードに包まれて、晴れがましい気分で過ごせました。連休が終わりこの空気感が消えていくのがちょっと残念です。もう、いっそのこと今年一年は、ずっとお祝いムードのまま過ごせばよいのではと思っています。笑

なんとなく大晦日、元旦のような雰囲気もありました。昭和から平成になった時は昭和天皇の崩御があったので、自粛ムードもあったし、なにより突然の平成到来でしたから、僕の中ではあまり記憶がないのです。しかし今回はそうではなく、ごちそうも用意して晴れ着も着て、皇居にも行き明治神宮にも参拝してと、ゆっくりと新しい時代を迎えることが出来ました。

4月1日に「令和」という元号を初めて聞いた時は、正直、冷たいイメージを持ちました。しかし1カ月の間に、だんだん好きになってきました。更には、令和を英語でBeautiful harmonyと訳すのを知って、この新元号がとても好きになりました。Beautiful harmony、「美しい調和」、とても素敵な訳だと思いませんか?これは日本の国柄、日本人の価値観を示すとともに、いま世界に欠けている何かを言い表しているように思います。

4月30日の新上皇5月1日の新天皇のお言葉はまさしくBeautiful harmonyを望まれるものだと思いました。お言葉は日本国民に対して向けたものであると同時に、この時代を生きる世界にも向けられたメッセージだと思います。

いまアメリカや欧州は保護主義や自国中心をおおっぴらに謳い、他国に公然と圧力をかけるリーダーもいるが、日本は「美しい調和」という真逆の価値観を元号に込めて発信している。国家の象徴たる方々もそれを発信していらっしゃる。中国やロシアのような独裁国家的な大国が影響力を持ち、なかには経済活性化の交渉手段としてミサイルを発射する国もあるなかで、日本はまったく別の、もっとレベルの高い価値観を発信している。ミサイルのローンチ(発射)と価値観のローンチ(発信)、どちらが美しいだろうか。世界の主要先進国のなかでこんな国は日本だけではないか…。この10連休、こんなふうに今の日本を感じた方も多いのではないかと思います。少なくとも僕自身はこの国に生まれてよかったと、あらためて思いました。

世界のトレンドが「分断」にあるなかで、日本は「調和」という別のパラダイムを示し世界に変化を促しているようにも思います。特に世界のリーダーに対して「もっと違う考え方をしてみよう」です。日本だって経済的問題、社会的問題、他国との地政学的な問題などありますが、それだからといって「オレが、オレが」を言わないところに美意識を感じます。そういう意味では、これからの日本は経済的リーダーシップ以上に精神的なリーダーシップを世界に示していく立場になるのではないか。そんなことも予見させる10連休でした。

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