成功はそんなに難しくないのではないか。

配信日:2019年12月25日

今年最後のメルマガです。 成功というのは定義が難しい問題ではあります。ひとによって何が成功かはそれぞれだからです。しかしサラリーマン人生を想像すると、部長職以上になれば成功したと考えていいかもしれない。まあ、これもかなり偏った成功の基準ですが、単純に会社の中を見ているとそんなものかなと感じます。

僕がサラリーマンをやっていた頃の会社を思い浮かべると、最初の会社では同期27人のうち(辞めた人間も含めて)、現時点で部長職以上になっているのは6人。二つ目の会社は転職者の多い会社でしたから、僕が入社した時点で約80人いた社員のうち部長職以上になっているのは、知る限りで約20人。最後の会社は1年しかいなかったのでよくわからない。

興味深いのは、部長職以上になった人(成功した人)は一つ目が6人÷27人=22%。二つ目が20人÷80人=25%。つまり20%から30%くらいのひとは成功したと解釈して良いのではないか。この数字を多いとみるか、少ないとみるかです。僕の感覚では「部長職以上になるのは難しいと思っていたけれど、こうやってみると意外と多い」ように感じます。

成功にも「20:80の法則」が働いているのではないかな。ある組織に属して出世するのは20%のひと。もしそうだとしたら「属する組織を選ぶ」ことが成功のための戦略となります。東大を出て官僚になる道を選ぶとする。国家Ⅰ種合格者からの採用者数は約600人。もし20%が部長職以上になるとしたら、自分は成功できるだろうか。どうやったら20%に入れるか。

逆説的ですが、誰もが成功の道と考えるようなことをせず、「人のやらないようなことをする」のが戦略的だと思います。高校のクラスに40人いたとして優秀なひとはそれなりに優秀な学校に行き、一流企業に勤めることを考えるけれど、逆に自分は独自の仕事を選ぶことにする。するとここでも20:80の法則が働くから、そもそも母数が少ないなかで成功するのはもっと容易になる。学歴や成績がイマイチでも成功している人って、こんな法則に乗っ取った意思決定をしているのではないかな。

こんなふうに「母数に対する20%」という視点で成功法則を捉えると、成功ってそんなに難しくないのではないかと思います。もちろん新しい仕事だから世の中に受け入れられるかどうかはわからないです。でも「これで食っていくのだ」と覚悟して真剣に取り組むと、見ている人は必ずいるものです。要するに「プロになる」と決めること。趣味でやっているうちはダメです。さらに良いのは、明るく人に親切にしながら仕事に取り組んでいると、その過程でどんどんチャンスに恵まれるようです。これは成功の戦術と言ってもよい。母数の少ない環境を選び、明るく親切に人に接すること。やはり、意外と成功は難しくないかもしれませんね。

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