若い世代って今の企業をどう見ているのかな。

配信日:2020年10月07日

「オレ、人脈力がないからインターンの一次試験で落ちた」大学生の子供がこんなことを言うことに驚いた。聞けばペーパーテストで「これをどのように解決するか」というような設問が与えられ、10分以内に回答するのだと言います。しかし課題はとても難しく、10分で解くのは無理。希望した3社ともそんな試験で、みごとにすべて落ちたとのことでした。後日先輩に訊くと、その場でネットで調べたり、LINEで友人や先輩に助けてもらって時間内に答えるのだという。「そんな聞ける人がいないオレはどうしたらいいんだ?」僕は試験の内容にとやかく言うつもりはない。ただ「そんな会社、行かなくて良かったじゃないか」とだけ言って慰めておきました。「入れてくれる会社が良い会社だよ」

子供はいま街のペットショップで販売のバイトをしています。その店は月に30頭のノルマを持っています。2000人ほどの来客に対応するものの、実績はだいたい20頭ほど。子供は「こうしたら良いのではないか」と正社員の人たちに言うものの、バイト如きと舐められているようで、なかなか聞いてもらえず。そのくせ店のスタッフは「30頭は無理だ」「人手が足らない」「ブラックだ」と愚痴を言っているのだと言います。なんか大学生のアルバイトなのに「サラリーマンの悲哀」みたいなことを言っていました。これも良い勉強だなと思います。将来、経営の仕事をするのであれば、若いうちに組織の非合理な力学を実体験しておくのは大事だと思います。

会社(組織)というのは「その人にぴったりの場所」なのだと僕は思っています。インターンを拒否されたのも、販売未達で愚痴の多いペットショップで働いているのも、おそらく今の彼には「ぴったり」だからです。試しに「あと10頭売るために、お前がやっていることは何?」と訊くと、彼なりの色々な取組みや工夫を話してくれました。『店員のひとたちは接客の時に「この子、可愛いですよね」と犬の話をするけれど、オレは「この子が家にいたらテレビを見ている時、たぶん膝の上に乗ってきますよ」と想像を膨らませる話をしている』・・・たぶんこんなことを考えて試すこと自体に、彼にとっての意味がある。インターンで人脈力がなくて落とされたのも自分の弱みを知ることや、(僕の目からは)ろくでもない会社を見る目を養うことに意味があると思う。あと15年も経って、彼がビジネスパーソンとして一人前になる頃、いま起きていることはきっと笑い話になっているはずだ。

それにしても今の若い人は生きづらい時代を生きているように感じます。コロナのことではなく、コロナ前から生きづらい「視界不良の世界」でやってきていると思う。就活ひとつとっても、世界経済は大きく変わっているのに、企業が若い人に求める価値観や在り方は、へたをすると僕が世間に出た頃と大して変わっていないか、悪くなっているのではないか。子供たちのような世代は企業を外から見て世間とのギャップを感じているのに、企業のなかでは昔ながらの価値観を求められる苦しさがあるように思います。そうすると人脈力のような方法で対処するしかないのでしょう。

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