子供の就職祝いをしました。
配信日:2021年10月27日
大学4年になる子供の就職祝いをしました。コロナ第5波のおかげで、外で酒も飲めず店も早々に閉まる状況だったので、10月になってしまいました。彼はある証券会社に行くようです。よく「子供は親と違う道に進む」と聞きますが、本当にその通りだと実感しました。それでいいと思うし、祝福しました。だいたい親は「頑張れよ」としか言えない。「でもなんで証券会社?」確か、2年ほど前に株の勉強をしたい(稼ぎたい)と言って30万円ほどを摩(すっ)たはずだ。訊けば、それでもそれが面白かったと言う。それを聞いて、安心しました。どんな経験であろうと、それに学び、そこに面白さを見つけられるのなら、それは向いていると思います。そして「投資の視点から経営をやってみたい」とも言っていました。僕の知らない経営の世界を彼は見ているように感じました。
「社会に出て早く成功するのはどうしたら良いと思う?」こんな話もしました。「頼まれやすい人間になることだよ」。入社前の今、こんな話をするのはどうかと思いましたが、「いま抱いている会社の良いイメージは必ず打ち壊される」。どんな会社もそうだと思います。入ってみると「こんなはずじゃなかった」がたくさんある。そこで辞めてしまう人もいるし、ぶつぶつ不満を言いながら、渋々続ける人もいる。「ここに2人の新入社員がいる。二人とも君と同じ大学を出た。そして同じ営業部に配属されて同じような顧客を持ち、同じような仕事をやっている。一人は雑用でも明るく、嫌な顔をせず仕事をする。仕事も早い。もう一人は仕事に取り掛かるが、事あるごとに出来ない理由や不平を口にする。仕事もなかなか進まない。君が上司なら次の仕事はどちらに頼みたいと思う?」「明るいほうだね」「入社して早々の仕事は能力よりも明るさや素直さ、それにスピードが大事だと思う。会社も昨日まで学生だった子にそこまで期待していない。だからその期待を超えるようなスピードで前向きに取り組むと、そこを評価して、次は雑用でない、もう少しまともな仕事をさせてくれる。その繰り返しだ。20代後半で活躍している人たちは、みんなそうやって活躍の場を手に入れたんだよ。」
どこまで分かってくれたかはわかりませんが、これは新入社員に限らず、新しい環境で成功していく法則でもあると思います。頼まれやすい人間になること。すると、あたかもゴルフのトーナメントのように、次にはもう少し大きな試合に出してもらえる。その次には更に大きな試合に出してもらえる。もちろん、その間に実力もついていくから試合でも競争力を発揮できるようになっている。こうして重要な仕事を任してもらえるようになるのだと思います。それがキャリアを積む、信用される人間になるアプローチだと思います。