自己実現のメカニズムとは?

配信日:2022年4月14日

先日、クライアント経営者とセッション終了後に、ご自身のセカンドキャリアについて話していました。「実はそろそろセミリタイヤを考えています」。この方はまだ50歳。しかし50歳を機に現状と将来について考え始める経営者は珍しくないと思います。ただ、「セミリタイヤをするのにどうしたらいいか、それが良くわかりません」とおっしゃっていました。仕事は好きだけれど、そろそろ忙しさや煩わしさからは解放されたい。でもどうやったらそんなことが可能だろうかというわけです。「経営者でなければ出来ない仕事だけに集中したらどうですか?」というのが僕のアドバイスでした。経営者でなければ出来ない仕事。業種や会社の置かれた事情によって様々でしょう。しかし得てして部下やスタッフでも出来る仕事にもかかわっていることが多いので、それを「任せてはどうか」。そうすれば自ずとセミリタイヤの状況になる。そして徐々にセミリタイヤはリタイヤになります。

僕はセミリタイヤの「やり方(Doing)」の話をしたけれど、本当は「セミリタイヤ者のあり方(Being)」がまずは大事だと思っています。ちょうどミッション・ステートメントの「ビジョン(What to be)」に当たるものです。ここには「将来、どうなりたいか。何を目指すか」ではなく「現在のベストなあり方」を書き込む。なぜなら、いまこの瞬間に「そうでない」なら、次の瞬間に「そうである」ことは出来ないからです。それに「何かになろう」という考えの根底には「いまはそうなっていない」という隠れた本音があるわけで、こちらのほうが現実化します。ここが何かになろうと努力するジレンマ(努力すればするほど目標から遠ざかる)だと思います。よって何かになろうと思ったら、「なりたい」と願うのではなくて「なっている状態」を選べば良い。選択の問題だと思います。

その状態(Being)を前提に「そのように振舞う(Doing)」を加えると更に良い。僕が話した「任せる」はこの部分です。ミッション・ステートメントでは「バリューズ(好ましい行動規範)」に当たります。例えばサントリーの「やってみなはれ」は日本で最も有名なバリューズでしょう。「やってみなはれ」をやっているうちに「サントリーの社員らしく」なるように、任せているうちにセミリタイヤが現れる。

行動が習慣になってあり方や、自己認識までもが鍛えられるのでしょうね。僕はバリューズを型(モールド)に喩えて説明します。ケーキ型に材料を入れてオーブンに入れるように、バリューズに書かれた行動規範を実行してビジョン(ケーキ)を手に入れる。つまりバリューズとビジョンは補完し合いながら機能します。そして会社の経営でも個人の自己実現でも同じように使える便利なツールだと考えています。ビジョンによって「状態」を選択し、バリューズによって選択したことを世界に示す。周囲もそれを認め、いよいよ目の前の世界が急速に変わり始めます。そうなると自ずと感謝の念が湧いてきます。「実現した」という実感、誇らしい達成感、自己実現がある程度完了した印でしょうね。

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