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手間をかける戦略

配信日:2012年3月14日

先週の「ブランド価値を拡大する商品開発ABC」セミナーは大盛況でした。
ご参加頂いた方々、本当にありがとうございました。またセミナー終了後の質問コーナーも大盛況でした。私はセミナー内容の質問の他に、希望されれば日頃の業務についてもお聞きします。その場合、受講者全員の前では話しづらいことも多いので、各社一対一で5分ほどの「ミニ相談会」になります。

そのようにして知り合った方々とは名刺交換をします。そして後々、お付き合いをしていくことも多いです。なので、次の日のお礼メールは必ず出します。

まずは時間とお金を使ってセミナーに参加してくださったこと。次にお声をかけて頂き、お知り合いになれたことに対してお礼を書きます。

今はメールでのやり取りが一般的で、お礼メールもやはり手紙ではなくメールで出すのですが、私は手紙で出すつもりでメールをするようにしています。

どういうことかというと、お礼メールの文面をその人との会話をベースに書く、別の言葉ではコピペで手軽なお礼メールは出さないということです。またアシスタントに代筆してもらうことも絶対にしません。すべて自分の言葉で一つずつ書くことにしています。

これは一見、時間と手間のかかるやり方です。

しかしコピペの文章というのは、読み手にはコピペだと分かるものですし、そうなるとお礼の気持ちも伝わらないものです。お礼がやっつけ仕事の事務処理に映ってしまいます。

そうなるとお礼メールを出す事自体がマイナスになりかねないですし、少なくとも今後の健全な人間関係を作ることには繋がらないように思うのです。

誰かと人間関係を作ろうと思ったら、その人と気持ちを通わせられる最低限の手間は仕方ないと思うのです。これは当たり前のことなのですが、仕事の場面ではつい忘れがちになる点かもしれませんね。

逆に言うなら、そういう会社が多いので「手間をかける戦略」は価値があると言えます。みなさんも一度、点検してみると良いかもしれません。お決まりの文章で一斉送信のお礼メールを出していないか。本来、メールとは個人から個人への物なのに、まるでDMを出すような感覚になっていないか・・・。

今回のセミナーで知り合えた方々にも一つずつお礼メールをしました。セミナーの次の日は終日出張で、事務所に戻ったのは遅い時間でしたが、その人の顔を思い浮かべながら書きました。頂いた質問の内容を反芻するものや、お答えした内容に追加するものなど、すべて書き上げるのに2時間かかりましたが気になりません。

そのようなメールは必ず先方にも「感じるところ」があるようで、ほとんどの方が丁寧な返信を下さいます。そしてその内容に私も感じ入るのです。

ここから人間関係が始まります。
時には仕事をいただくこともありますし、こちらから誰かを紹介させていただくこともあります。そのような繋がりの中で生きられるのは本当に嬉しいと思います。

マーケティングや広告の文脈では誰かとのコミュニケーションとは「効率論」だったと思います。しかし時と場合によって、単なる効率論では的外れになることもあるようです。手間をかけるとか、丁寧にコミュニケーションするなどの価値は「古くて新しいもの」かもしれません。

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