ブランドコンサルティングとは?
- 自分たちのブランドにはどういう価値があるのか?
- その価値を高めるにはどうしたらよいのか?
- そして顧客にその価値を伝え続けるにはどのような方法が最適なのか?
ブランドコンサルティングとは、企業のブランド担当者が直面するブランドの本質的な課題にブランドの専門家(コンサルタント)の視点を加えながら答えを出してく支援サービスです。
コンサルティングとは何か?
コンサルティングであるものと、そうでないものがあります。私たちの考えるコンサルティングとは、クライアントの「固有の課題」に応じて「固有の最適なソリューション」を提供するものです。
逆にコンサルティングに似て非なるものとは、最初に自分たちの売りたい定型パッケージ(製品サービス)があってそれを売るためにコンサルティングと称する活動です。これは「セールス」であって、本来のコンサルティングとは別物と考えます。
ブランドとは何か?
「ブランド」という言葉から最初に連想されるのは「価値」という言葉です。 顧客にとって価値(ベネフィット)のあるものをブランドと呼びます。しかし現代では「同じような価値」を提供するブランドが多く存在します。
そこで「これとあれは違うもの」という「識別」を生み出す必要があります。つまり現代におけるブランドとは「違い」であり、その違いを価値として顧客に伝え続ける活動が重要になります。この活動を「ブランディング」といいます。またその価値を再び強くすることを「リブランディング」といいます。
ブランディングとマーケティングの違いとは?
ブランディングとは、単発的なマーケティング施策に頼るのではなく、継続的な売上成長を可能にするための、全体的な戦略の基盤を築くことです。
ブランディングがない状態
→単発的な施策を行い売上を作る
(ウェブマーケティングなどが典型)
ブランディングに着手した状態
→各施策の成果をすべてにおいて継続的に底上げ
「こういう状態を作り始めましょう」というのがビーエムウィンの基本的な提案
ブランド担当者が解決したいブランドコンサルティングの主なテーマ
- テーマ1:ブランドと顧客ニーズのミスマッチをなんとかしたい
- ブランド価値と顧客ニーズのギャップに直面することがあります。ブランドコンサルティングでは消費者インサイトをあらためて見直し、顧客ニーズにマッチするようにブランド価値を再定義します。
- テーマ2:ブランドメッセージの一貫性を取り戻したい
- 特に多くのタッチポイント(広告、ウェブ、SNS等)を持つ場合、ブランドコンテンツの一貫性を保つことが困難です。ブランドコンサルティングではブランド価値をあらためて見直し、効果的なコミュニケーションミックスを組み立てます。
- テーマ3:社内のブランド意識の向上させたい
- 特にサービス業に多いインナーブランディングの課題です。社員がブランドの価値や戦略を理解しない、または軽視している場合、ブランド理解やコミットメントを促進する社内教育を提供します。
- テーマ4:社内の新規事業推進体制を強化したい
- 新規事業の立ち上げには、社内での合意形成や実行力の強化も必要です。関係者が一丸となってプロジェクトを進められるような社内体制づくりやワークショップ実施を支援します。
- テーマ5:リブランディングしなければならない
- 時代とともにブランドの提供価値が弱くなることがあります。または長年続いてきたブランドほど「古い」「保守的」なイメージができてしまうことがあります。ブランドコンサルティングでは、ブランドの核を守りつつ、新しいイメージへとシフトする方法を支援します。
ブランドコンサルティング導入でクライアントが得るメリット
ブランドコンサルティングは単なる「知識やノウハウ」ではなく、「新しい視野を開き、組織やブランドの未来を一緒に作るプロセス」を体験できます。
- インサイトと視野の拡大
- ブランドコンサルティングを受けることで、クライアントは新たな視点や市場に関する深いインサイトを得ます。「今まで気づかなかった角度から自社や市場が見えるようになった」という気づきがクライアントにとって大きな学びとなります。
- ブランドへの愛着と自信の形成
- プロセスを通して、クライアントは自社のブランドに対してより深い理解と自信を得ることができます。自分たちのブランドの強みや価値を再確認し、「このブランドをさらに強くしたい」という意欲が高まる体験です。
- 変化を実感できるプロセス
- 相談や戦略構築が単なる机上の理論ではなく、実際に組織やブランドの改善を体感できるプロセスであることが大切です。クライアントは「これなら実際に効果が出そうだ」「自分たちもこの変化をリードできる」と感じる自信を得られます。
- 共創の感覚
- クライアントとコンサルタントが一緒にブランドを形作り、新しい戦略を共に考え抜くプロセスは、単に依頼者と提供者の関係ではなく、「パートナーシップ」としての絆を育みます。これにより、コンサルティングプロセス自体が「一緒に価値を創造している」という体験として感じられます。
- 安心感と伴走するサポート
- 特にブランド戦略は長期にわたるプロジェクトが多く、 不安や疑問が生じやすいものです。適切なタイミングでのサポートやフィードバック、状況に応じたアドバイスがクライアントに安心感をもたらし、「いつでも頼れる相手がいる」という安心を提供します。
- 成功体験と目に見える成果
- 最終的にコンサルティングを通じて成果が見え始める瞬間が非常に重要です。「こうした戦略が実際にビジネスにインパクトを与えている」という確信を通じて、クライアントはブランドコンサルティングの価値を実感し、継続的な信頼関係が築かれます。
ブランドコンサルティングのプロセス
ブランドコンサルティングを通じて、 クライアントは、最初から最後まで明確な方向性と段階的な成果を得ることができます。 また、各ステップでクライアントが主体的に関与しやすくなるため、プロジェクト終了後の独自運用にも自信を持って取り組めるようになります。
ビーエムウィンのブランドコンサルティング事例
-
ビール会社の新価値創造プロジェクト
過去3年間ヒット商品不在。販売目標未達成。 開発力や販売力はあるのに、それが十分に活かせず自信を失う社員たち。 ヒット商品を出すべく、これまでの開発をゼロベースで見直すプロジェクトが始動しました。
-
シャンプー・ブランドの「市場導入」プロジェクト
多くのブランドで溢れかえるバトルロワイヤル型の典型といえるシャンプー市場。 「そんな市場で採算は取れるのか」など懐疑的な声が上がるなか、 シェア獲得を目的とした市場戦略の立案を行いました。
-
化粧品ブランドの「シェア挽回」プロジェクト
インバウンド需要により急拡大した化粧品市場。しかし2020年パンデミック以降は急速に減少。 このブランドの売上も2020年以降急速に減少しました。 しかし様々なデータを分析していくうちに別の理由が明らかに。
-
洗濯洗剤ブランドの「洗わない洗濯」イノベーション
電気洗濯機が登場して約100年。 「洗う・干す・たたむ」という作業は今もなお変わっていません。 これを打開すべく、私たちは世界38万人のクリエイターからアイデアを募集しました。
-
新潟県酒造組合「にいがた酒の陣」アドバイザリー支援
2003年から13年に渡るプロジェクトで、私どもの開業当時からのクライアントさんです。 ちょうど当時、アドバイザーを退任した時の記録がブログに残っていましたので、以下、その一部を転載して事例紹介とします。
-
理美容品会社のマーケティング&営業組織活性化
せっかく営業が商談を決めてきても、納品が滞り顧客に叱られるなど度々目にします。 これは単なる営業の問題ではなく、企画部の施策、営業マネージャーの現場管理、営業の日々の活動、これらが関連して起きている問題です。
ブランドコンサルティングの浸透度
私たちが2024年3月に実施した「ブランドコンサルティング調査」によると、ブランド戦略のために経営コンサルティング会社を利用することが、企業のマーケティング責任者の間で一定の浸透度を示していることがわかります。
具体的には、52.6%のマーケティング責任者が「雇ったことがある。これからも雇ってみてもよいと考えている」と回答しており、ブランド戦略においてコンサルティングの価値を評価し、今後も利用を検討していることが示されています。この結果から、ブランドコンサルティングサービスがブランド戦略の実行支援として信頼されていると言えます。
2024年3月 インターネットリサーチ 有効サンプル数:426
ブランドコンサルティングの一般的な費用感
このチャートは、ブランドコンサルティング会社に1プロジェクト当たりで支払った費用に関する調査結果を示しています。
ブランドコンサルティングの費用は幅広く、企業ごとにプロジェクトの規模や重要性に応じて投資額が異なることがわかります。特に100万円~299万円の価格帯など比較的少ない予算で利用している企業も多く、ブランドコンサルティングがさまざまな規模のプロジェクトに対応できる柔軟なサービスであることが示されています。
2022年11月 インターネットリサーチ 有効サンプル数:518
ビーエムウィンのブランドコンサルティング
現状の課題を把握し、ゼロベースでブランド戦略を再構築します。私たちのコンサルティングは、単なるアドバイスではなく、具体的な行動プランとその実行支援を含みます。
クライアントの状況に応じて2つのブランドコンサルティングサービスを用意しています。
長期的な視点・継続型 |
単発・短期間集中型 |
|
---|---|---|
目的 | ブランドと組織の成長、長期的な変革 | 特定の課題の迅速な解決 |
対象 | ブランド育成など時間がかかる課題を抱えている顧客 | 初回利用、短期間での支援が必要な顧客 |
サポート内容 | 伴走型の支援による課題別のプロジェクト立案と実行支援 | 集中ワークショップによるブランドの課題の解決 |
契約期間 | 1年間 | 1~3ヶ月 |
主な活用場面例 | ブランド育成、組織変革の推進 | リブランディング戦略構築、新規事業開発のファシリテーション |
メリット | 継続的な支援により、ブランドや組織の変革を時間をかけて深く実現できる。長期的な視点での課題解決と持続的な成長が期待できる。 | 短期間での迅速な課題解決が可能。特定の問題に集中して取り組むことで、即効性のある成果を得やすい。また、コンサルティングを試してみたいクライアントにも適している。 |
ブランド構築ガイドブック
具体的な戦略を成功事例で紹介!
ブランド再定義のステップをわかりやすく解説したガイドブックです。
(ブランディング事例集付き)
資料を読めば、その方法が見えてきます。
今、変革の準備を。