離職防止と人材採用を圧倒的に強化するインナーブランディング

離職防止と人材採用を圧倒的に強化するインナーブランディング

配信日:2025年2月12日

近年、多くの企業が優秀な人材の確保と採用に苦しんでいます。「安定していること」が最大の魅力だった時代が長く、企業の大小を問わず、古い企業ほどその価値観が今も強く残っています。しかし、現代では「給与が良い」「安定している」だけでは社員の定着は難しくなっています。

こうした企業の多くは、インナーブランディングが欠落している傾向があります。インナーブランディングとは、企業のブランド価値や理念を社員一人ひとりに浸透させることです。しかしいまではそれ以上に人材の離職や採用の問題がより切実で、インナーブランディングを求める会社が多いのです。

インナーブランディングの効用

インナーブランディングが強化されることで、企業にはさまざまなメリットが生まれます。

1. 離職率の低下
社員が自社の考え方に共感し、自分の仕事に誇りを持てるようになると愛着が強まり、離職率が低下します。特に、今の若い世代は「給与」だけでなく「働く意義」や「共感できる企業文化」を重視しているため、インナーブランディングは重要な役割を果たします。
2. 採用マーケティングの効率化
インナーブランディングが浸透すると、社員自身が企業の魅力を発信するようになり、自然と採用ブランディングが強化されます。例えば、リクルーターとして学生に接する社員が、社内の状況や仕事を楽しそうに愛をもって学生に語る姿を見て、学生はその会社の本当の姿を知るのです。
顧客体験の向上
社員が自社の価値観やあり方を理解し、それを体現できるようになると、顧客に対して一貫したブランド体験を提供できます。特にサービス業では、社員一人ひとりの行動がブランドイメージに直結するため、インナーブランディングは不可欠です。

成功するインナーブランディングの考え方

成功するインナーブランディングの考え方は、会社事を自分事化する、逆に言えば社員の自己実現や成長の場として会社を利用してもらう戦略を考えることでしょう。誰も会社のために人生の貴重な時間を浪費したいとは思いません。その前提で「企業理念や行動指針について社員自身に考えてもらう場を作る」「トップからの激励やコミュニケーションを頻繁に持つ」「社員の人生について会社は寄り添う」が大事なのです。

どの部署がリーダーシップをとるか?

人材に関連する問題であることから、近年では経営陣と人事部が中心になって社内に働きかけることが多いです。そしてそのようにして「社員と考える機会」を設けた後は、現場のマネージャーが日々の業務を通じて組織の一人一人をケアしていくことになります。時にはそれを社外に向けて発信するべく広報部なども重要な役割を果たします。社外でのニュースを利用して社内に自社のブランド価値を逆流させる発想ですね。

インナーブランディングの成功事例

東京ディズニーリゾート(オリエンタルランド)

オンラインからオフラインへ

ディズニーでは、キャスト(従業員)を単なる労働力として扱うのではなく、彼らがブランドの一部として自己実現できる環境を提供しています。そのために「ディズニー・ユニバーシティ・プログラム」を導入し、キャストがディズニーの哲学や行動指針を自らの考えとして落とし込める機会を設けています。また、キャストが主体的にブランド価値を発信しやすいよう、日々の業務の中で成功体験を共有し合い、称賛する文化を育てています。結果として、キャスト自身が「ディズニーの一員であること」に誇りを持ち、ブランド価値を体現する強い組織が形成されています。

日本航空(JAL)

オンラインからオフラインへ

JALは経営破綻を経験しましたが、社員が企業理念を自分ごととして捉えられる環境を再構築することで復活しました。単なる指示や規律ではなく、社員一人ひとりがブランドの価値を考え、自らのキャリアや人生の中でそれをどう活かすかを考えられるようにしたのです。そのために、社内向け動画コンテンツを活用し、経営計画やブランド理念を社員が共感しやすい形で伝えました。また、経営層が積極的に現場とコミュニケーションを取り、社員の自己実現を支援する姿勢を示したことで、社員のエンゲージメントが高まり、結果的にブランド価値の回復へとつながりました。

まとめ

インナーブランディングは、単なるスローガンや広告ではなく、社員一人ひとりがブランドの価値を理解し、それを自分の成長やキャリアと結びつけて体現することで、企業文化として確立されます。特に、離職防止や優秀な人材の採用を目的とする場合、単なる理念の共有ではなく、社員が会社を自己実現の場と感じられる環境を整えることが不可欠です。

企業がインナーブランディングに本気で取り組むことで、社員のエンゲージメントが向上し、結果的に離職率が低下します。また、社員自身がブランドの価値を理解し、それを社外に発信することで、採用マーケティングの効率が飛躍的に向上します。リクルーターとして学生と接する社員が、誇りをもって自社の魅力を伝える姿は、求職者にとって最も信頼できる企業の姿を示します。

企業のブランド価値を高め、離職を防ぎ、優秀な人材を惹きつけるためには、単なる制度設計や表面的なコミュニケーションではなく、社員が企業を「自己実現の場」として活用できる環境づくりが重要です。そのためには、理念を具体的な行動指針に落とし込み、経営層と現場が頻繁に対話し、社員の人生に寄り添う姿勢を持つことが必要です。

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