初のデジタル書籍を出版しました。
配信日:2021年11月3日
11月3日にKDP出版からデジタル書籍を出版しました。タイトルは『数字とブランド:ブランド脳を鍛える決定版。右脳と左脳を使い倒せ』。これまでになかったブランド戦略の書です。数字という要素でブランド戦略やブランディングを語ることは、これまであまりなかったと思います。しかしブランドやマーケティングでは数字が実によく出てきます。例えばシェア、売上目標、認知率、競争優位値、広告投下量、マーケティング費用、営業マンパワー(人数)、その他。これらは実務で大事な数字なのに、これまで明確に「どれくらいを目指したら良いのか」「どれくらい投下したら良いのか」など、示されてこなかったものでもあります。例えば「ブランド認知40%の壁」など経験的になんとなく知っていることは、マーケター個々人が手探りで探し当てたものがほとんどでした。それらは個々人のノウハウとして、あまり共有されることもなく、個人の秘伝のレシピのように扱われてきました。
僕にもそうしたレシピがあります。コンサルティングではこういう数字も紹介してきましたが、「そろそろ本にしても良いのではないか」という気になったのです。ちょうどコロナ禍で時間もありましたし(笑)。この『数字とブランド』では意思決定に使える数字のうち、特に重要なものを取り上げて説明しました。同時にブランド戦略の重要な考え方も最大限、詰め込みました。ずばり「勝ち方」を書いています。全体に言葉を選んでわかりやすくしたつもりです。読みやすく、使い勝手の良い仕上がりになっています。既にアマゾンで購買可能ですので、是非、お買い上げください。そしてお読み頂き、この本が必要な部下(時には上司)にも勧めてください。きっとお役に立ちます。(感想やレビューも是非、お聞かせください)
デジタル書籍。今回は「紙の本を出さない」というのも新しい試みです。最近ではクライアントさんで話をしていてもサステナビリティは非常に重要なキーワードになっています。先日、トイレタリーのクライアントさんで包材サプライヤーさんを招いて新パッケージのワークショップを行いましたが、そこで出てくるアイデアや新包装形態は実に時代を反映していて、かつてのプラ容器は見る影もありません。「プラを捨てる罪悪感」「自然に帰らない素材」。
考えてみれば、紙の書籍もそうです。「森林資源を守る」。こういう意識の高い人にとって、デジタル書籍はサステナビリティを意識した、環境にやさしい本です。それにスマホやタブレットで簡単に読めるので、持ち運び可能。どこでも読めて、会議中など必要な時に資料として「あの本に関連する情報があったな」と、さっと確認する「データベース」でもあります。家の中にある本棚のスペースもとりません。つまらなければこれまではブックオフに売っていましたが、その手間もかかりません。捨てるという発想がないのです。更に出版社も在庫を抱えるリスクがなく、書店の店頭に並べる労力もいらず、実に素晴らしい。実際に2020年のデジタル書籍の市場規模は4821億円と書籍全体(8384億円:コミックを除く)の58%まで迫る勢いです。3人に2人がデジタル書籍を読んでいることになります。市場の伸びも凄まじく、昨年対比では28.6%も伸びています。しかも20代から60代までどの年代でも増えています。これも環境意識やデジタルの利便性のなせる技です。世の中は徐々に変わっていくと思っていましたが、この伸び方を見ているとデジタル書籍というのは「本の再発明」そのものだと思います。書籍ページにリンクを貼りましたのでご活用ください。いますぐ読めます。これからは紙ではなくスマホで、まるで好きな音楽を1000曲持ち歩くように、役に立つ書籍を1000冊持ち歩く時代だと言えます。
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