AIを使った最近のミーティング風景

配信日:2023年5月31日

日経新聞でChat GPTが世界をどう変えたかの記事が出ていました。公開からわずか2ヵ月で世界の1億人が利用していると言います。日本からのアクセスは米国、インドに続く世界3位。全体の6%を占めています。PwCコンサルティングが行った調査では生成AIを知っている500人のうち47%が「自社にとって変革のチャンスになる」と考えており「脅威になる」と考えるのは9%に留まったようです。

4月に僕たちが実施した「Chat GPTと考えるブランド戦略セミナー」でも多くの人が参加してくださいましたし、セッションでも「GPTでも深くインサイトをしてみましたが・・・」などと話すと「Chat GPTをどうやって仕事に活かすか、使い方を知りたい」という方もいます。僕の経験では膨大な定性データの読み込みやその意見の傾向をまとめてグルーピングするなど、これまでマンパワーで時間をかけなければ出来なかった仕事の「初足」が圧倒的に速くなる。コンセプトや戦略を組み立てる「壁打ち相手」としても実に良い仕事をしてくれます。

先日、SMBCコンサルティングさんでネーミング戦略の公開セミナーを行いました。ネーミングを作る時の一番の課題は「素材となる言葉」を集めることで、ここにボキャブラリーの壁があります。このネーミング講座でもこれまではブレイン・ライティングという手法を教えてボキャブラリーの捻出を促していましたが、今回からはChat GPTをネーミングに活用する方法を教えました。受講生のなかには初めてChat GPTを使う方もいましたが、そのスピード感とボキャブラリーのアウトプット量に驚嘆されていました。正直、Chat GPTにネーミング自体を100でも200でも捻出させることも出来ますが、それでは何のためのネーミング講座か分からなくなってしまうので苦笑します。しかしこれがいまの時代のネーミング技術です。これからはそのように出てきたネーミング案のうち「どれが優れているか」を判断し決めるのが人間の役割になるでしょう。

日頃のミーティングなどでも変化がありそうです。会社によってはChat GPTを禁止していることもあるので状況は様々ですが、これからは会議やグループチャットなどでもChat GPTのようなAIを駆使してやるのが普通になるのではないかと思います。例えば海外との打ち合わせはZoomよりChatworkやSlackのほうがAIを使いやすく便利です。日本語で考えた内容をDeepL(翻訳AI)で瞬時に相手の母国語に直し、コピペ機能を駆使して会話するほうが正確に素早くコミュニケーションできます。Zoomでのコミュニケーションは言葉の問題や対面での緊張感など不便もありました。更にその場でChat GPTを駆使すれば、情報やデータをまとまった形で取り出せるしシェアも出来る。結果、ミーティングの生産性も格段に上がります。本当、この半年ほどで確実に時代が変革したのを感じます。

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