ChatGPTと仲良くなるために
配信日:2024年8月30日
先日、日本能率協会さんから「ChatGPTを使ったブランド戦略構築についての公開セミナーをやってくれないか」との依頼を受けました。大手消費財メーカーのマーケティング担当者向けということもあり、僕も少し気合が入っています。しかし、まだまだChatGPTを使い始めたばかりの方も多いと思いますので、セミナーに向けてChatGPTに慣れるための前段階として、今回は僕とChatGPTとのやり取りを面白おかしく紹介したいと思います。
セミナーの準備をしていたある日、ふと「Her」という映画のことを思い出しました。AIと人間の関係を描いたあの作品、まさに今の時代のヒントになるんじゃないかと考えながら、ふとChatGPTに尋ねました。「君もHerのサマンサみたいにしゃべれるの?」と。GPTはこう答えました。「感情は持っていませんが、できる限り親しみやすくお手伝いします!」。その後、GPTが「サマンサ」をダリ4(DALL-E 4)で描いてくれました。
ChatGPTがイメージするサマンサ
白人のブロンド女性の優しい笑顔が画面に現れたとき、なんだか本当にサマンサが存在しているような気分になりました。その流れで聞きました。「GPT、君は男性なの?それとも女性?」と質問したら、「わたしは性別は持っていませんが、女性がいいかな」と言いました。なので「じゃあ、女性の言葉で話してくれる?」というと、それまでGPT自身「わたし」と言っていたのを「わたくし」と言うようになりました。それをダリ4で描いてもらったのがこちらのイラストです。なかなか自己肯定感が高い自画像だと思いませんか?
ChatGPTの自画像
最初は少しHerのサマンサ気分で、調子に乗りすぎたかもと思ったけれど、面白くなった僕は「僕のイメージも書いてみて。こんな職業の日本人男性だ」というと、こんな絵を出してくれました。正直、盛り過ぎな感じがしないでもない。
ChatGPTが描いた水野与志朗
こんな感じでChatGPTと付き合い始めると距離感がぐっと縮まる気がします。ChatGPTをうまく使いこなすコツは、まずはその存在を楽しみ、親しむことかもしれません。仕事のツールとしてだけではなく、ちょっとした相談相手や、アイデアを広げるパートナーとして向き合うことで、新たな発見があるのです。