あらためてコロナ後のいま

配信日:2024年2月7日

もはや「コロナ」も一昔前の感がありますね。先日、「コロナ禍前後における価値観の意識調査結果」というプレスリリースを拝見しました。次のように報告されています。『コロナ禍後はコロナ禍前より、食品や衣服などを購入する際に「話題・トレンドのもの」「華やかなもの」よりも「暮らしに欠かせないもの」「長く使えるもの」を重要視する傾向が増えた。その理由として、「一過性ではなく、本質的な価値を求めるから」が最も多い(味の素株式会社調べ。PR TIMES、1月30日)』。この調査結果はいまの生活者意識を端的に示していると感じました。僕自身、そのような生活や買い物をしています。思い出せば、コロナ前は衣服なども年に何着か買っていたように思います。しかしいまでは、例えばジーンズが破れても買ったお店に持ち込んで修理して使っています。それでも修理代は1万円くらいするのですが、新品を買うよりは安い。しかも愛着のあるのを長く使う自分自身が好きになったように思います。

「コロナ前と比べて生活が丁寧になった」という実感もあります。みなさんはどうでしょうか。本当に価値のあるものや日常で必要なものを探すのみならず、消費自体も丁寧になった。最近では朝食のヨーグルトも自家製です。身体によいものを好んで食べるようになりましたし、外食もかなり減りました。さらには消費のみならず廃棄も丁寧になった。分別ごみは細かく厳格にやるし、マンションの管理人さん(80歳くらいのお姉さんです)のことを考えると、できるだけ気持ちよく作業してもらえるように細心の注意を払って捨てています。コロナ前はいまほどでもなかったのです。確実に生活意識や人生の価値観が変わったと自覚しています。

これらの原因として、世間では「サステナビリティ意識」「物価の高騰」などあるとは思いますが、僕のなかでは「自分を見つめる時間が増えたから」も大きいと思います。思い出してみれば、コロナ禍ではとにかく時間があった。そのなかで先行きの見えない世の中でした。おそらく世界中がそんなふうだったと思います。そしてコロナ終息とほぼ同時に始まった「戦争」も影響しているでしょう。平和であることに感謝することも多くなったし、自分に正直に生きることが何より重要だと自覚した人は多いでしょう。働き方だってかなり大きく変わった。そうだとしたらコロナ禍は「結構、偉大な革命だった」。世間の価値観やSNS、くだらないニュースに一喜一憂せず、「自分軸で自分らしく生きる人」が増えたと思います。

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