わからない時代に答えを見つける。

配信日:2024年7月19日

先月、支援先企業の「ハイパフォーマンス営業人材の思考特徴」を洗い出す仕事をしました。顧客からの評価(NPS)が高い人材9人を選んでもらい、4時間のデプスインタビューです。このインタビューには支援先企業の「顧客のライフタイムバリューを最大化するにはどうしたらよいか」という問題意識がありました。ビーエムウィンではブランド戦略に限らず、このような問題が持ち込まれます。つまり、欲しいものはわかっているけれど、どうやって達成したらよいかわからない問題。または課題そのものから定義しなければならない「漠然とした問題」。これらを前にすると私たちは俄然、フル回転します。そして「一般の営業担当と顧客から高い評価を頂いている営業担当とは何が違うのか。その違いをつまびらかにして社内に気付きを与える」が私たちの提案した解決策でした。結果、多くの特徴的な違いが明確になり、とても喜んでもらえました。なにより得意先をハッピーにしながら営業担当者自身も幸せなビジネスライフを送れる事実に気付けたのが、支援先にとって本当の収穫でした。

最近はこういう人事系のブランディング案件が増えているかもしれません。今月は別の支援先企業から「採用ブランディングの一環としてリクルーターが自社の魅力を語れるようにしたい」という案件をもらいました。そこで詳しくリクルーターの話を伺いました。当初は学生さんにどんな話をするか、ストーリーテリングが課題と伺っていましたが、実際には「自社に対する自尊心が欠如している」ことが課題と思われました。事実、自社に自信がないリクルーターが語る内容や、リクルーター自身の雰囲気を学生は敏感に感じ取ります。そこで彼らの自己肯定感を高めるインナーブランディング研修を行いました。研修では面白いセッションを組み込みました。「自信に溢れた人物はどのように創られるか」です。ここでは1974年にカナダで行われた選挙の事例を題材に、世間が「あの人は凄い」と思うと、本人も「きっとそうに違いない」とポジティブな錯覚をするという話をしました。「ただし本人は自分の凄さに気付くことが出来ません。なので同席しているメンバーにその人の凄いところを忌憚なく教えてあげてください」。いつも、どの会社でも、このセッションはすごく盛り上がります。みなさん、セッションのテーマであり「この場だから言ってくれるのだ」とわかっていても、良いところを褒められるのは実に嬉しい。そして「今後は、ご自身はそういう存在なのだと認識して学生さんに向き合ってくださいね」と伝えました。こちらもとても喜んでもらえました。

人事系の話を2つ紹介しましたが、このような漠然とした課題は、現在や未来に想いをはせる企業が常に抱えるものだと言えます。そしてわからない時代にその企業らしい答えを探していらっしゃる。私たちはそれに寄り添い、その答えを見つけるお手伝いができることを嬉しく思っています。

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