たった37%のひとしか70歳以降、働かないのか?

配信日:2019年1月30日

先日、「70歳を過ぎても働く意欲を持っている人が37%いる」という日経調査の結果が出ていました。そのうちの80%は経済的不安を理由にしています。よくわかります。もはや年金も社会保障も息子や娘も当てにならないことは明白です。個人でなんとかしようというのは当然の結論です。そのように考えると37%というのは、やや控えめな数字ではないかと思いますが、どうでしょう。(本当はもっと多いと思います)

私自身、もう2年も前から60歳以降の仕事を思い描いていて、いろいろな準備を始めています。最近はとくにひどくて、この1週間のうちに2つの関係団体の会合に完全部外者として出席し、関連分野の本も読み漁っていました。いまではアマゾンkindle unlimitedがあるので、多くの本は読み放題です。短期間に同じテーマの本を何冊も読めば、ネットと違ってホリスティックに知識を得られます。とても便利なツールです。

さて、70歳以降の就労についてですが、私は「働くか、働かないか」の設問はほとんど意味をなさないと考えています。それは年金や社会保障の行く末を見れば誰でもわかること。むしろ「いかに働くか」が正しい設問だと思っています。

そもそも私は「老後こそ働くべきだ」と考えています。働いていれば病気にもならないし精神的な充足感も得られ、当然、収入もあるので経済的な不安もなくなるからです。いいことばっかりなのです。経済的不安について、シニアこそ「稼げる仕事」、つまり利益率の高い、付加価値の高い仕事をするべきです。なぜなら若い人たちのように気合と体力で稼ぐことは不可能だからです。私もそんな仕事を計画しています。

なによりも病気ならないメリットが大きいのです。これは私の生活実感からも言えます。仕事が忙しい時ほど健康。逆に暇なときは病気になりやすい。精神がやられる。私のような独立経営者はみんなそうじゃないかと思います。自分で事業をしていて一番こたえるのは「暇」の一文字です。暇だと直接経営に響きます。それが精神を病む理由です。逆に働けば働くほど売上がたつので、嬉しくてうれしくて、休んでいる暇などないのです。馬車馬のように喜んで働くというのが、私たちのメンタリティです。同時に病気にもなりません。病気になっている時間がないというか、病気をはねのけるのです。これが「仕事としての人生(life as work)」の効用です。

それに、私はサラリーマンであっても「年齢で働けるかどうかを決めるのはバカな話」と思います。定年という概念や年齢という思い込みが、自分の仕事に限界感を与えている。ひとの能力はその気になれば何歳でもどんどん上がるし、その年齢にならないとできない仕事もあります。なければ創るのです。高付加価値で利益率の高い仕事を作り出すのです。そうすると不安な気持ちも吹き飛んで、ずっと楽しい「今」が出現しませんか?その楽しさがその後の人生も楽しくするのだと思います。

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