仕事や人生で成功する人がこころがけていること

配信日:2019年7月24日

ビジネス・パーソンが仕事や人生で成功するために必要なことって何でしょうか。すぐに思いつくのは「欲求と夢」「情熱・モチベーション」「危機感と覚悟」、それに「才能や能力」「戦略・計画」「行動量」などでしょうか。それに加えて「お人柄」「見た目」「言葉」も加えたいと思います。最後の3つは意外と意識されないものではないでしょうか。

一言でいうと「印象」となります。学生の新卒面接を考えるとよくわかります。まず採用担当者はものの10秒ほどでその学生を次のステージに進めるかどうかを判断します。話を聞く前に学生が「醸し出している雰囲気」があって、それが言外に感じる「人柄」「見た目」なのです。もちろん面接を通じて「欲求や夢」「情熱」くらいはわかるかもしれませんが、それ以外は公平に言って未知数。もっともそこまで期待していないかもしれない。

僕が思うのは、この時点から学生のビジネス・パーソンとしての成功プロセスは始まっていて、その入り口になるのは「人柄」「見た目」そして面接中の「言葉遣い」なのです。同じことは企業の採用担当者にも言えます。いまのような超売り手市場では学生も企業を「人柄」「見た目」「言葉」で判断する。学生にとって「企業」とはこの時点で「採用担当者」そのものです。もちろんそれ以外の情報も事前に仕入れていますが、リアルな企業像は目の前にいる採用担当者。彼・彼女が素敵な人ならそれはそのまま企業イメージに投射され、そうじゃなければ「仕事は面白そうだが、何か違う」と思われます。

ブランディングでは「あり方(Being)」と「やり方(Doing)」という概念があります。これは写真と動画のような関係でして、そのブランドの全体像をパシャっと一枚の写真に撮ったものが「あり方」です。そしてパラパラ漫画のようにその写真を何枚も重ねてパラパラと動きにしたものが「やり方」です。つまり「ブランド・ステートメントに述べられたもの」が「あり方」であり、「マーケティング・プランに示された計画と実行」が「やり方」です。

人間はブランド・ステートメントのようなものを用意したりはしませんので、日々、自分の「あり方」に注意を払うことがそれに当たるかと思います。それが「自分の人柄は好ましいものか」「自分の服装や身だしなみは他人の気分を害さないものか」「自分の言葉遣いは好ましいものか」に注意を払うことでしょう。もっとも何が「好ましい」ことかは個人によります。ここは各人が考えればよいこと。これらによってそのひとのブランド・イメージが作られます。

この話をする時はいつも「アマデウス」というモーツァルトの映画を思い出します。昔の映画です。モーツァルトは才能や能力はあったけれど、その人柄や性格が災いして、最後は無名墓地に葬られます。「才能のある自分がなぜ?」、物語の中で彼が無名墓地に葬られた瞬間はさぞ無念だったと思います。能力や才能以上に「あり方」が問われることを示唆しているようです。

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